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パパでもママでも家庭とキャリア、どちらも大切
社員3人の「育業」ストーリー

執筆:2024年4月

読了目安:約5分

「育業」という言葉をご存じですか。育児は「休み」ではなく「大切な仕事」という社会全体のマインドチェンジを目的として、東京都が育児休業の愛称として選定した略称です。

味の素AGF株式会社(以下、味の素AGF)は、2010年頃から男女ともに育児と仕事を両立しやすい職場環境づくりを進めてきました。

十数年を経た現在、味の素AGFで育児と仕事を両立している社員はどう感じているのでしょうか。今回は3人の社員にそれぞれのストーリーを語ってもらいました。

「家族がいちばん」を軸にキャリアアップを追求していきたい

疋田さんは入社2年目の2013年に第一子を出産しました。現在は営業企画の中堅社員として働く3人の男の子のママです。

疋田さん:

最初の妊娠に気付いた時は退職を覚悟しました。でも「もっと働きたい!」というのが私の本音でした。

妊娠を報告した際、当時の上司や同僚の方が非常に親身に接していただき、職場の方々からは「おめでとう!」とあたたかく祝福していただきました。ほとんど新人の身で育児休業を取得することに最初は心苦しさを感じていたのですが、笑顔で祝福いただき、産休前も優しくあたたかくサポートをいただけたおかげで、次第に心が軽くなっていったのを覚えています。その時の感謝の気持ちが今の私の仕事に対する原動力にもなっています。

人事部から子育てをしながら働くための制度や給付金についてのお話を聞きました。その時点で「この会社なら両立ができるかもしれない」という気持ちが次第に固まっていき、最終的には職場の方から「また待っているよ」とかけていただいた言葉が後押しとなり、育児休業を利用して職場復帰する道を選びました。

幸い夫も勤務先で育児休業を取得でき、この期間に洗濯や料理などを習得し、私が職場復帰してからも自然と夫婦で家事と子育てを協力する体制が整いました。

4年後に第二子、さらにその3年後に第三子が生まれ、今は兄弟3人がそれぞれの関係性の中で成長していく姿を見ることが何よりの喜びです。まだまだ試行錯誤の日々ですが、今はできるだけ子どもたちとゆっくり話す時間を作ってあげたいと思っています。

実は第一子出産後、職場復帰してしばらくは子育てと仕事の両立に悩んでいました。産休前に復帰後はバリバリ働く自分をイメージしていたのですが、子どもがいるとそういうわけにもいきません。でも今は限られた時間の中で自分の仕事をやり切るという効率を意識した働き方が身について、「子どもありき」でのキャリア形成という考え方が自然とできるようになりました。

疋田さんのお子様

家族への責任感を胸に、娘の存在が仕事の活力

2023年9月に約1カ月間の育児休業を取得した角谷さんは「今後、子どもを授かった同僚には育児休業取得を勧めたい」と力説してくれたパパです。

角谷さん:

以前、子どもがいる同期と話している時に「育児休業を取得したのは、とても良い経験だった」と勧められました。その後しばらくして妻の妊娠が判明。上司に自分も育児休業を取得できるか打診したところ「もちろん!取得した方が良いよ!」と快諾いただきました。

里帰り出産だったので、私が育児休業を取得したタイミングは妻が自宅に戻る時でした。産まれる前から育児書などで大変さを理解していましたが、実際に生まれてきたわが子から片時も目が離せないなど、大変さは予想以上。夫婦二人でもこれだけ苦労するのに、母親一人に任せるなんてとんでもないと痛感しました。

とはいえ娘はとても愛らしくかわいくて、1カ月間ではありましたが、間近で成長を見守ることができて本当に良かったと思っています。

職場復帰後、家族への責任感といいますか、娘の存在が仕事の活力になっていることを実感しております。早く帰宅したいので、従来から進めていた仕事の効率化にも、これまで以上に前向きになって取り組むようになりました。お客様の満足度向上を目標に、仕事のクオリティと効率追求をどちらも極めたい……娘の存在がそんな仕事への意欲を高めてくれています。

角谷さんとお子様

女性のキャリア開拓は男性の家事・育児参加が後押しする

最後に登場する塩尻さんは、2023~2024年の年末年始をはさんで約2カ月の育児休業を取得したパパです。

塩尻さん:

2023年7月、本社の生産統轄部に異動したタイミングで妻の妊娠を会社に伝えました。できるだけ子育てに携わりたい気持ちがありましたので、新しい職場の上司や同僚に相談したところ「おめでとう!」「ぜひ育休を取ってください」と次々に温かい言葉をいただき、気持ちよく子育てモードに入ることができました。

期間に関しては「育児の基盤づくり」ができる目安として、妻と相談しながら約2カ月としました。育児休業の間はずっと娘と私たちの3人。育児を経験した先輩からその喜びと苦労は聞いていましたが、どちらも想像を上回るレベル。夜泣き、授乳、おむつ替えなど、何事も親の思い通りにいかず夫婦で試行錯誤していました。

大変ではありましたが、かわいくて片時も離れたくないという気持ちでいたのも事実で、いくら娘の顔を眺めても飽きることがありませんでした。育児休業を取らずに日々の成長ぶりを見逃していたらと思うとゾッとします。

職場復帰後も、在宅勤務やフレックス勤務を存分に活用して、育児と家事にできるだけ主体的に関わるように心がけています。もちろん仕事への思いや姿勢はこれまで同様です。

今回の育児休業で感じたことは、女性のキャリア開拓や社会進出は、男性の積極的な家事・育児への関与がない限り難しいということです。そうした意味で私たちが積極的に「育業」体験を発信していくことが大切だと思っています。

塩尻さんとお子様

味の素AGFの両立支援に関する取り組みは、十数年を経て全社のマインドチェンジをもたらしました。しかしこれはまだまだスタートライン。これからも時代と社会の変化に応じて、誰もが働きやすく、ポジティブにキャリア形成を目指すことができる職場環境づくりを追及していきます。

  • 組織名や所属、肩書、業務内容、商品情報等を含むすべての記載内容は、各取材及び執筆時点のものです。

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