生産統轄部
2011年入社 化学・生物工学専攻 修了
私は現在、生産統轄部に所属して、新商品を生産するための設備の導入や、老朽化した設備を新たなものに入れ替える業務を担当しています。新商品の場合は、開発研究所がラボレベルで検証した製造プロセスを、機械メーカーなどと協力しながら工場で大量生産ができるように適用。商品開発チームの熱い想いを、生産設備を通じて具現化しお客様に届ける仕事と言えます。一方、老朽化設備の更新では、より競争力の高い生産拠点にするため、工場全体の作業効率を高める取り組みや、ラインの集約も視野に入れて機器の入れ替えを進めています。
「少数精鋭」の風土は我々の部署も同じで、1人のエンジニアが工場全体の様々な設備を担当しています。私が生産統轄部に異動して最初に担当したのは、賞味期限などの印字を検査する機器の導入。並行して、インスタントコーヒーの瓶充填ラインの設備更新にも携わりました。そして今、担当しているのが、コーヒー豆を焙煎するロースターの更新業務。国内外の機器メーカーと仕様固めの会議を重ねるとともに、ライン全体の設計や工事スケジュールの詰めに取り組んでいます。
現在担当しているロースターの更新も、とても大きなプロジェクト。入社5年にも満たない自分に、そうした大きな仕事が任されることにやりがいと責任を感じています。
また、担当プロジェクトの中では機械メーカーや建設会社など社外の様々な方たちをまとめあげる「プロジェクトマネージャー」の役割を担えるのもやりがいの1つ。社内外の各関係者とコミュニケーションを密にとり、同じ目的に向かってプロジェクトを進めていく過程に醍醐味を感じています。また様々な分野の専門家と一緒に仕事をすることで、機械や電気、建設、法律など幅広い知識が身につくのもこの仕事の魅力だと思っています。
知識や経験を厚くして、より大規模で難しいプロジェクトが担当できるようになるとともに、現場のオペレーターに「安全で品質も高く、本当に使いやすい」と言ってもらえる設備を入れていくことが今後の目標です。
多くの人たちを巻き込みながら仕事を進めていくことになるので、私たちにはリーダーシップが欠かせないと思います。とはいえ相対するのは、年齢も上で、それぞれの分野で豊富な知識を持つ専門家たち。プロジェクト実現の為に意見が交錯したときにはよく話し合い、理解を深めた上で考えを吸収し、それを自分のものとして発信できることが私たちの仕事に求められるリーダーシップではないかと考えています。
また、常にアンテナを広げて生産設備の技術動向をとらえる情報収集力も大切です。私も業界の展示会やセミナーに時間を見つけては通い、商品開発チームから新たな要望があったら「あの機械が使えそうだ」とすぐ対応できるよう備えています。