コーヒー大事典
コーヒーの淹れ方にはちょっとこだわりたい・・・そんな方が増えてきたようです。また、アウトドアブームの影響で、キャンプ場などの野外でコーヒーを楽しむ人も見かけるようになりました。
一方で、コーヒー器具にはさまざまな種類や、それぞれに異なる特性があります。ここでは、ご家庭やアウトドアシーンでもおいしいコーヒーを入れるための、さまざまなコーヒー器具をご紹介します。
パーコレーター
一見やかんのような形をしているパーコレーター。大人数分のコーヒーを手軽に作れることや、内部のパーツを外せばヤカンとしても使えることから、キャンプなどのアウトドアシーンでもよく使われています。もともとは、西部開拓時代のアメリカで普及したものだそう。
このパーコレーターは、蓋を開けるとストレーナーと呼ばれる「ろ過機」が入っています。このストレーナーの一部である「バスケット」というかご状のパーツに、挽いたコーヒー豆を入れ、水を入れたパーコーレーター本体にセット。そのまま火にかけると、沸騰したお湯がろ過機の底から上部につながるパイプを通り、バスケットに入れられたコーヒー豆に振りかけられ、コーヒーの抽出が始まります。コーヒー専門店などで見る「サイフォン」と同じ仕組みですが、パーコレーターでは抽出されたコーヒーはパーコレーターの底で温められ、再びパイプを通ってコーヒー豆に振りかけられるため、火にかけている間は何度も抽出が繰り返されることになります。
火にかけ続けることで何度も抽出されると、コーヒーの味が濃くなる一方で風味が失われてしまうので、火からおろすタイミングが重要です。一般的にパーコレーターの蓋のつまみ部分は透明になっており、中のコーヒーの様子がわかるように作られています。ここからコーヒー液の色を確認し、火からおろすタイミングを判断します。