コーヒー大事典

コーヒーの楽しみ方の一つに、産地ごとの風味の違いを味わうことが挙げられます。ここでは、産地ごとにどんな特徴があるのかをご紹介します。

コーヒー豆AtoZコーヒー豆の種類

生産地によって、コーヒー豆に<個性>が生まれる

アフリカ大陸から広がり、今では世界60数カ国で生産されているコーヒー。ブラジル、コロンビア、エチオピア、ケニア、グアテマラ…有名な生産国はたくさんありますが、その生産国の多くは、北緯25度から赤道をはさんで南緯25度までの、すなわち北回帰線と南回帰線の間の、帯状のエリアに集中しています。そのため、このエリアはコーヒーベルトと呼ばれています。

収穫の項でもご紹介しましたが、コーヒー豆の栽培は、生産地の気候や地形、栽培環境に合わせた方法で行われています。その環境や栽培方法の違いが、コーヒー豆の形や香り、コーヒーにして淹れた時の味わいの違いを生み出し、それが産地ごとのコーヒーの<個性>となります。苦味、酸味、甘み、香り…産地ごとに異なるコーヒーの違いを楽しむ、ということは、このユニークな風味=個性を楽しむことに他なりません。

品種名 産地・特徴
メキシコ メキシコ産
酸味と香りがともに適度で、やわらかい上品な味が特徴的です。
グァテマラ グァテマラ産
甘い香り、上品な酸味、芳醇な風味があります。
ブルーマウンテン ジャマイカ産
すべてのコーヒーの良さをあわせ持つと言われる、バランスの良いコーヒーです。
クリスタルマウンテン キューバ産
酸味と苦みのバランスがとれた上品な味が人気で、最高級品と言われています。
コスタリカ コスタリカ産
芳醇な香りと適度な酸味が混ざりあい、上品な味がします。
コロンビア コロンビア産
甘い香りとまるい酸味と、まろやかなコクがあります。
ベネズエラ ベネズエラ産
軽い酸味とやや独特の苦み、そして適度な香りがあります。
ブラジル・サントス ブラジル産
中庸な味、香りが高く適度な酸味と苦味があります。
ハワイ・コナ ハワイ産
強い酸味と甘い香りがあります。
モカ イエメン・エチオピア産
フルーツのような甘酸っぱい香りと、まろやかな酸味とコクがあります。
ケニア ケニア産
強い酸味が大きな特徴。キレがあり、後味もすっきりしています。
キリマンジャロ タンザニア産
強い酸味と甘い香りと豊かなコクがあります。
マンデリン インドネシア産
コクのあるやわらかな苦味と、上品な風味があります。