味の素AGF(株)では、持続可能な社会の実現を目指し、コーヒーグラウンズの再利用にも積極的に取り組んでいます。たとえば、廃棄物を最小限に抑え、コーヒーグラウンズ肥料や燃料として再活用するプロジェクトを展開しています。
一例としてあげられるのが、ハイファ研究所と2010年から取り組んでいる抽出後のコーヒー粉コーヒーグラウンズをキノコ栽培に活用する共同研究です。同研究では、以下の点などが明らかになっています。
【研究結果】
- コーヒーグラウンズを栽培に用いるとハナビラタケの日持ちが向上する
- コーヒーグラウンズを栽培に用いるとハナビラタケに含まれるアミノ酸が増える
これらの研究結果をもとに共同出願した特許が、2024年3月25日に登録されました。
また、株式会社ホテルオークラ福岡との協業により、コーヒーグラウンズを活用したリユースできるエコカップのテスト導入も、2023年6月1日からホテルオークラ福岡館内のビジネスサロンなどで開始しています。この取り組みは、アサヒユウアス株式会社が中心となり進めている「Coffeeloopプロジェクト」の一環です。主な特徴として以下の点があげられます。
【特徴】
- 抽出後のコーヒー粉(コーヒーグラウンズ)と間伐材の木粉、リサイクルポリプロピレンを使用
- 新規プラスチックを利用していない(株式会社メニコンのコンタクトレンズ工場で発生する端材を使用)
- 山中職人の技術で表面をコーティングし、業務用食器洗浄機に対応する強度を維持
通常は廃棄される「ホテルオークラ福岡で発生するコーヒーグラウンズ」と「味の素AGF(株)の工場で商品種切り替え時に発生するコーヒーグラウンズ」をアップサイクルして、サーキュラーエコノミー(資源を循環させる経済システム)の構築を追求している点がポイントです。
味の素AGF(株)は、これらの活動を通して社会課題の解決だけでなく、生活者と企業によるサステナブル活動の共創も目指しています。
詳しくは味の素AGF(株)の取り組み紹介ページをご覧ください。
●https://coffee-station.jp/archives/24915
●https://agf.ajinomoto.co.jp/news/2023-05-31-1078.html
●https://agf.ajinomoto.co.jp/news/2024-04-26-1131.html
●https://agf.ajinomoto.co.jp/enjoy/coffee_oligo/