「コーヒー豆マンノオリゴ糖」の製法と特徴

抽出後のコーヒー粉を特別な方法で処理することにより、抽出・精製される「コーヒー豆マンノオリゴ糖」。その「特別な方法」についてご紹介します。

コーヒー豆マンノオリゴ糖の抽出・精製方法

コーヒー豆マンノオリゴ糖(Manno Oligo Saccharides 略名:MOS)を抽出・精製する「特別な方法」とは、抽出後のコーヒー粉に含まれているマンナンを、高温・高圧処理で熱加水分解するというものです。

コーヒー豆マンノオリゴ糖の製造工程

この方法により、マンナンからコーヒー豆マンノオリゴ糖を抽出・精製することができます。
なお、コーヒー豆マンノオリゴ糖は、βマンノオリゴ糖を主成分としていて、マンノース2~10分子が結合した糖類の総称です。

コーヒー豆マンノオリゴ糖の分子構造

天然由来の優れた特性を持つコーヒー豆マンノオリゴ糖

コーヒー豆マンノオリゴ糖は天然由来の優れた特性を持つ糖質で、熱量は1gあたり約2kcal。砂糖の主成分であるショ糖と比べて約5分の1の甘味と、ごくわずかな苦味から成り立っています。
甘さが少ないため他の味を邪魔することがないうえ、熱や酸の影響を受けにくく、簡単に溶けて粘性も低いので、コーヒーなどさまざまな飲食物と相性がよいのが特徴です。

コーヒー大辞典