コーヒー抽出カスより「マンノオリゴ糖」の精製に世界で初めて成功 「マンノオリゴ糖」がヒトの腸内有用細菌を増やし、整腸作用に有効であることを解明 AGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社 代表取締役社長 古関啓一)の研究所は、コーヒー抽出カスを有効利用するため、その中に含まれるコーヒーマンナンに着目、そこからオリゴ糖の一種「マンノオリゴ糖」の精製に成功いたしました。また、「マンノオリゴ糖」が、ビフィズス菌など、ヒトの腸内有用細菌を増殖し、整腸作用に有効であることを解明いたしました。AGFは、これらの成果について、近く開催される日本農芸化学会(3月24日~27日:京都)にて発表いたします。 1. 開発の背景 私どもは、コーヒー抽出カスの有効利用について種々研究を続けてまいりました。 一方、コーヒーが健康に良いという研究結果が多数発表され、消費者の認識も高まっております。私どもは、コーヒーの成分の中には、今まで解っていなかった新しい機能があるものと考え、本研究に着手いたしました。既に、我社の関連会社である米国クラフトフーヅ社は、コーヒー抽出カスから「マンノオリゴ糖」を製造する方法を、特許として登録しております。我社は、さらに「マンノオリゴ糖」の高純度精製を実現し、種々の機能を解明しました。現在、人の健康への有効性について研究を進めております。 2. マンノオリゴ糖 マンノオリゴ糖はマンノースが2~10分子結合した糖類の混合物です。マンナンを原料とし酵素を働かせることや加熱調理により作られます。原料のマンナンは、コーヒーやヤシなどに多く含まれています。 今までの研究で、以下のようなことを初めて明らかにしてまいりました。 マンノオリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌等の有用菌には利用され、大腸菌や腐敗菌の代表であるウェルシュ菌などの悪玉菌には利用されないという、極めて高い選択資化性があることが確認されています。摂取すると人間の体内の酵素では消化されないために、大腸まで到達し腸内の有用菌であるビフィズス菌に選択的に利用されます。腸内のビフィズス菌が有意に増殖して酢酸等の酸生成が進みます。その結果、腸内のpHが下がり、悪玉菌の増殖を抑制します。腸内を健康に保ち、身体に優しい有効な素材と言えます。 また、マンノオリゴ糖は酸や熱による分解を受けにくい安定なオリゴ糖であります。さらに、低カロリーであり虫歯の原因にならないことも既に確認されています。