気候変動への対応

AGFグループは、地球温暖化防止のために、
バリューチェーン全体(事業プロセスごと)でCO2削減に取り組んでいます。

温室効果ガス排出量削減目標と現状の削減率

温室効果ガス排出量削減目標

味の素グループの掲げる
温室効果ガス排出量
2025までに30
2030までに50削減する
という目標に貢献していきます。
(対2018年度)

温室効果ガス排出量削減率

■温室効果ガス スコープ1・2の排出状況(対2018年度)

味の素グループではSBTi基準に基づいたスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス(以下GHG)排出量は、基準年である2018年度比で2030年度に50%削減を目標設定し、AGFグループについては味の素グループの一員として削減目標の達成に貢献していきます。

AGFグループのスコープ1およびスコープ2のGHG排出量は、2020年度にコロナ禍による市販用商品販売好調によりGHG排出量の多いカテゴリーの生産量増加で一度増えた時期がありましたが、省エネルギー投資及びリキッドコーヒー事業承継による生産量の減少等で、2023年度は2018年度比で、15%削減しました。

■スコープ1・2の排出量削減率(対2018年度)

生産段階での取り組み

環境負荷の全体像(マテリアルバランス)

環境負荷の最も大きな事業プロセスである “製造プロセス” に関しては、AGF鈴鹿(株)とAGF関東(株)の両生産関係会社が環境負荷の全体像(マテリアル・バランス)を作成し、環境影響を定量的に把握しています。

■2023年度:AGF鈴鹿(株)+AGF関東(株) 環境負荷の全体像(マテリアル・バランス)

廃棄物のリサイクル

AGFグループは、2017年7月に、工場・オフィス・物流で生じる全廃棄物のリサイクル100%(ゼロエミッション)が可能な体制を整備しました。
その結果、2017年より7年連続リサイクル率100%を達成しています(2024年末時点) 。

■廃棄物の排出量と再資源化率の推移
ゼロエミッションとは

廃棄物(エミッション)を限りなくゼロに近づけることにより、循環型社会を構築しようという考え方。

工場の主な生産工程における廃棄物リサイクルの状況

■工場の主な生産工程における廃棄物リサイクルの状況

抽出後のコーヒー粉の有効活用

AGF鈴鹿(株)、AGF関東(株)では、ゼロエミッション活動の一環として、工場から出る抽出後のコーヒー粉などの有効利用に取り組んでいます。

【AGF鈴鹿(株)】抽出後のコーヒー粉・茶葉の再生可能エネルギーとしての活用

AGF鈴鹿(株)では、抽出後のコーヒー粉・茶葉を、工場内の専用ボイラー燃料として使用しています。
都市ガスと抽出後のコーヒー粉・茶葉の燃焼ガスで水管を熱して蒸気をつくり熱回収し、再生可能エネルギーとして工場の使用全エネルギーの約15%以上をまかなっています。

再生可能エネルギーとは

エネルギー源として永続的に利用することができる、太陽光、風力、水力、バイオマス等が該当し、発電時や熱利用時にCO2をほとんど排出しない優れたエネルギーです。

■バイオマスボイラー概要

輸送段階での取り組み

AGFグループは、海外からコーヒー豆を輸入する際、コンテナの大きさにあわせた大きな袋(インナーバッグ)にコーヒー豆を詰めたコンテナバルク輸送を行うことによって年間約750トンのCO2削減を実現しました(一部麻袋での輸入もあります)。(※AGF®調べ)

コーヒー豆のバルク輸送

  • 1. コンテナ積載率の向上(物流コスト+CO2の削減 )
    ・従来の麻袋 1コンテナあたり17~18トン⇒バルク 1コンテナあたり20~21トン(10~12%増量)
  • 2. 品質の安定性
    ・船積み前のサンプル評価により、良質な豆のみを選別
    ・輸入時に1コンテナごとに確実な品質確認を実施
  • 3. 受け入れ工場でのハンドリングの容易さ
    ・一度に20~21トンの投入が可能

コーヒー豆の荷揚げ港変更

AGF鈴鹿(株)で生産に使用するコーヒー豆を輸入する際、従来、名古屋港で荷揚げしていましたが、2005年以降は四日市港を利用しており、港からAGF鈴鹿(株)までの輸送距離を半分に短縮させることにより環境負荷の低減を継続して実現しました。
AGF関東(株)で使用する分は、群馬県の太田国際ターミナルを引き続き利用しています。

■輸送距離の比較
■AGF関東
エコシップマークの認定
エコシップマークとは

国土交通省を含めた選定委員会により、環境にやさしい海上貨物輸送に取り組んでいる物流事業者等が輸送される製品及びそのパッケージ等につけられるマーク。

モーダルシフトとは

国内の貨物輸送を、トラック輸送から大量輸送機関である鉄道または海運に転換することです。

営業活動段階での取り組み

営業車のCO2排出削減

AGFグループの営業部門では、営業車のエコカー導入を進めるとともに、エコドライブを推奨し、車両の燃費を向上させ、省エネとCO2発生の抑制に取り組んでいます。
また、運転時は加減速の少ないエコドライブを推奨し、燃費改善だけでなく、無事故無違反にも尽力している。
営業車には、通信やGPS機能を備えた車載器(eテレマ)を搭載し、営業車の運行状況を用意に取得でき、各社の安全とエコの両立を図っている。

エコカーの導入

ハイブリッド車の導入を順次進めています。2019年12月末時点で営業車の94%の導入が完了、継続して導入を進めています。
これらの結果、2023年度約112トン(2018年度比)約45%のCO2削減を行いました。2021年度はコロナ禍で適宜自粛していた営業活動を再開したため、前年よりも微増となりましたが、2018年度比では135トン削減することができました。

オフィスのCO2排出削減

オフィスでの省エネルギー活動を推進し、CO2発生の抑制に取り組んでいます。

  • 蛍光灯のLEDへの変更および間引き
  • 日次または月次の空調実績確認のうえ、対策実施
  • 社内への空調使用後の停止の徹底
  • 空調消し忘れ防止ステッカーの掲示
  • 朝夕の個別空調消し忘れチェック
  • 必要場所以外の個別空調の停止

2022年度は2018年度比10%の実電力使用量を削減することができました。今後も省エネルギー活動を推進してまいります。

「グリーン電力証書」の購入による再生可能エネルギーの使用比率向上

2018年4月より「グリーン電力証書」の購入に関する契約を、日本自然エネルギー株式会社と締結しました。このことにより、本社・営業拠点の年間使用電力の100%をグリーン電力を使用したとみなされます。
2022年度より徳之島の南西糖業株式会社伊仙工場発電所を選定し、2023年度は70万kWh分を購入しました。「グリーン電力証書」の購入により、再生可能エネルギー利用比率の向上を進めています。

写真(南西糖業(株)伊仙工場)

グリーン電力証書とは?

自然エネルギー(再生可能エネルギー:風力、太陽光、バイオマス(生物資源)など)で発電された電気の「環境価値」を証書化したもので、証書発行事業者から購入します。

貢献するSDGs

SDGs 7
SDGs 12
SDGs 3