ニュースリリース

2010年5月18日

~2010年5月21~23日の第64回日本栄養・食糧学会大会で発表~
コーヒーオリゴ糖(コーヒー豆由来のマンノオリゴ糖)
糖尿病予防効果を確認

AGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社 社長:村林 誠)は、「コーヒーオリゴ糖 (コーヒー豆由来マンノオリゴ糖)」の機能性研究を進めてきました。今回、2型糖尿病モデルであるKK-AYマウスにコーヒーオリゴ糖を摂取させると、血糖値上昇抑制作用を持つことが示唆され、コーヒーオリゴ糖が、糖尿病予防効果を有する可能性を確認しました。この研究成果は、5月21日(金)~23日(日)に徳島市で開催される第64回日本栄養・食糧学会大会で発表いたします。

AGFでは、これまでに、コーヒーオリゴ糖について、プレバイオティクスとして整腸作用を含め、体脂肪低減作用や血圧上昇抑制作用、抗アレルギー作用などの機能性確認してきました。これまでの研究において、コーヒーオリゴ糖の投与によって耐糖能の改善作用があり、糖尿病予防効果を持つ素材である可能性が考えられてきました。今回は、2型糖尿病モデルであるKK-AYマウスにコーヒーオリゴ糖を投与して、糖尿病予防効果を調べました。

2型糖尿病モデルであるKK-AYマウスにコーヒーオリゴ糖を投与して、血糖値や血中1,5アンシドログリシトール(1,5AG)濃度などを測定しました。その結果、対照群の血糖値は経時的に上昇しましたが、コーヒーオリゴ糖群では対照群に比べて有意な低値を示しました。また、コーヒーオリゴ糖群は血中1,5AG濃度が対照群と比べて有意に上昇しました。
以上の結果は、コーヒーオリゴ糖の投与が慢性的な血糖低下作用があることを示しており、糖尿病予防効果を有する可能性が期待されます。

AGFは、今後ともコーヒーと健康の関連について研究を進め、お客様の“やすらぎ”と“健康”に貢献できる商品開発を進めてまいります。

KK-AYマウス:肥満型インスリン非依存性糖尿病の多因子性疾患モデルマウスであるKKマウスより、早期(7~8週齢)かつ重度な肥満・高血糖を発現するマウス。