コーヒー大事典

お子さまと一緒に作れる
「かんたんコーヒー染め」!

ご家庭でも簡単にできる
抽出後のコーヒー粉を使った、
コーヒー染めの作り方をご紹介します!

コーヒーの、もうひとつの楽しみ方、
「コーヒー染め」をご存知ですか?

コーヒーの楽しみ方は、「飲む」だけではありません。
美味しいコーヒーを味わったら、抽出後の「コーヒーの粉」で染め物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お子さまでもカンタンにできるので、コーヒータイムのあとの楽しみに、ぜひ挑戦してみてください。

材料

「コーヒー染め」の材料は、
ご家庭にあるものでOK!

コーヒー染めに、特別な準備は必要ありません。
普通のご家庭にあるもの、あるいはスーパーなどで購入できるものが中心です。思い立ったときにすぐにトライできるのが嬉しいですね。

抽出したあとのコーヒー粉(100g)

コーヒー染めでもっとも大切な材料です。今回、ハンカチ3枚を染める際には約100gのコーヒー粉を使用しました。これはだいたいコーヒー10杯分。何日か前から、冷蔵庫に貯めておくといいですね。
また、シャツやエプロンなど、大きなものを染める際は、より多くの量が必要になります。
ご家庭で固まってしまったインスタントコーヒー(7~10g)で代用も可能です。インスタントコーヒー活用の場合は煮出す工程は不要です。

染めるもの

今回は無地のハンカチを用意しました。慣れてきたら、シャツ、エプロン、ランチョンマットなど、いろいろなアイテムにチャレンジしては!

模様をつけるための輪ゴム、絵筆

模様を描くための絵筆、および、縛って模様をつけるための輪ゴムを用意してください。
藍染などでは糸で縛って模様をつけますが、小さなお子さまと一緒に楽しむなら、輪ゴムが便利です。

豆乳または牛乳

染めたいもの(ハンカチなど)がしっかり浸かる量であれば問題ありません。今回は約200mlの豆乳を使用しています。
ご家庭で飲み切れなかった牛乳もご活用ください。

みょうばん(塩)

煮物の荷崩れ防止などに使うみょうばんは、色を定着させるために使います。使用する量は、ハンカチ3枚なら5g程度。スーパーなどで売っていますが、なければ塩でも代替可能です。

染めるものが、しっかりと浸るくらいの深さがあるものを選びましょう。

水切りネット

コーヒーを煮出す際、コーヒー粉を入れると散らばらず、煮出したあとはそのまま捨てられるので便利です。

作業

「お絵かき」と「絞り染め」。
2つの「コーヒー染め」にチャレンジしてみましょう。

今回ご紹介するコーヒー染めは、「お絵かき」と「絞り染め」の2種類。
どちらもカンタンにできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

親子で楽しめる「お絵かきコーヒー染め」

自分で描いた絵や模様が、すてきな染め物になっちゃいます!

STEP1 豆乳で絵を描こう!

豆乳を少量小皿に取り、ハンカチに絵筆で絵を描きましょう。筆で描いた部分が、後でたんぱく質が反応して濃く浮き出てきます。

STEP2 コーヒー液を作ろう!

描いた絵が乾くのを待つ間、布を染めるためのコーヒー液を作りましょう。
鍋にお湯を沸騰させ、水切りネットに入れたコーヒーかすを沈めます。お湯にコーヒーの色が付くまで、10分ほど煮出してください。

STEP3 コーヒーでグツグツ…

コーヒー液が煮立ったら、乾燥したハンカチを鍋に入れ、まんべんなく液が染み渡るように沈めてください。

STEP4 みょうばんで色を固定!

十分にコーヒーが染みたら、色を固定する「みょうばん」を加えて、さらに20分ほど煮込んでください。

STEP5 水洗いして乾燥すれば完成!

煮込んだハンカチを水洗いして乾燥させれば、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成!

シックな幾何学模様が現れる「絞り染め」

味のある幾何学模様をつけられる「絞り染め」の方法をご紹介します。

STEP1 ハンカチを畳む

  • テーブルに広げて
  • 対角線に沿って半分に
  • もう一度半分に
  • さらに半分に!

模様を付けるために、ハンカチをたたみます。ここでは一般的な折り方をご紹介しますが、折り方によって模様の付き方が変わるので、いろいろ試してみても面白いかもしれません。

STEP2ゴムで縛る

折ったハンカチを3か所くらい、輪ゴムできつく縛ります。(お子さまが縛る際は、大人の方が手伝ってあげてください)

動画でもご確認いただけます!

STEP3豆乳にひたす

グラス等に入れた豆乳に、ゴムで縛ったハンカチを20分ほどひたします。しっかりと液を染み渡らせてください。
今回は、ハンカチ1枚をひたすために、200mlの豆乳を使用しています。

STEP4水で洗う

しっかりと豆乳にひたしたら、ゴムで縛ったまま、水で軽く洗ってください。

STEP5コーヒーでグツグツ…

コーヒー液が煮立ったら、乾燥したハンカチを鍋に入れ、まんべんなく液が染み渡るように沈めてください。

STEP6みょうばんで色を固定!

十分にコーヒーが染みたら、色を固定する「みょうばん」を加えて、さらに20分ほど煮込んでください。

STEP7 水洗いして乾燥すれば完成!

煮込んだハンカチを水洗いして乾燥させれば、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成!

畳み方や縛る位置を変えると、
模様も変わります!

  • 最後に折った部分を
  • 逆側にめくって
  • 3つの角を縛ると
また違った模様に!

自分で染めれば愛着もひとしお。
「ふぅ」とひと息つくパートナーにしてください。

今回は手軽にできるハンカチの染め方をご紹介しましたが、他にもエプロンやランチョンマット、シャツなど、を染めても面白いかもしれません。
また、折り方や縛り方、描く絵によっても出来上がりは大きく変わります。
ぜひ、いろいろな染め方にチャレンジして、暮らしの中で活用してみてください!