コーヒー大事典

コーヒーのちょっと意外な活用法脱臭剤として使う

コーヒー・トリビア

においを防ぐには、コーヒーかす!

コーヒーには、「まわりのにおいを吸収しやすい」という性質があります。コーヒーを保存する際には、においの強い食品のそばには置かないようにしたりと気を使う特性ですが、逆にこの性質を利用して、「脱臭剤」として使うことができるのです。
使うのは、レギュラーコーヒーを抽出したあとの「コーヒーかす」。普段なら捨ててしまう「コーヒーかす」を再利用するわけですから、とってもエコでお得な活用法です。ぜひ、お試しください。

捨てる前に、フィルターごと冷蔵庫へ

ペーパーフィルターでコーヒーを楽しんだら、通常ならそのまま捨ててしまうコーヒー粉。そのコーヒー粉を、十分冷ましてからペーパーフィルターごとお皿に載せて、冷蔵庫の中へ置きましょう。すると、冷蔵庫の中の、いやなにおいをみるみる取り除いてくれます。しっかり空気に触れさせるため、ラップはかけてはいけません。
本来捨てるはずだったコーヒー粉を、冷蔵庫に置くだけの、超簡単なにおい対策。手間もお金もかからないので、面倒くさがりの人でも大丈夫。コーヒー好きで、コーヒーを毎日飲まれる方なら、「コーヒーかす」は毎日出ますから、「飲み終わったらコーヒーかすは冷蔵庫へ」を習慣にすれば、冷蔵庫内をいつでも爽やかに保てます。
なお、冷蔵庫内に置いたコーヒーは、2、3日経過したら捨ててください。

乾燥させれば、家のいろいろな場所にも

冷蔵庫の中の脱臭は、湿ったままのコーヒーかすでも問題ありませんが、トイレや下駄箱、台所などで使用するなら、カビの原因にならないよう、乾燥させたものを使いましょう。よく乾燥させたコーヒーかすを、はぎれやガーゼなどに包んで置いておきましょう。

コーヒーかすの乾燥は、3つの方法があります。

1つ目は「フライパンで煎る」こと。湿ったコーヒー粉を、熱したフライパンで水分がなくなるまで煎ることで、水分を飛ばすことができます。その際、火を弱火にして、コーヒーかすを焦がさないようにすることがポイントです。

2つ目に挙げられるのが、「電子レンジで乾燥させる」方法です。熱した際にコーヒーかすが飛び散らないように、少し深めのさらにコーヒかすを入れ、ラップをかけずに電子レンジにかけます。ときどきスプーンなどでかき混ぜながら、コーヒーかす全体の水分を飛ばしていきます。ポイントは、コーヒーかすをなるべく「平ら」にならすこと。この方法で乾燥させると、電子レンジの中のにおいも取れるので、一石二鳥です。

3つ目は「自然乾燥」。平らな皿などに広げて風通しの良いところに置き、日光で乾燥させます。屋外で行う場合、風でコーヒーかすが飛んでいくことのないよう、風のある日は避けましょう。

実際に使用する際には、湿気にもご注意を。湿度の高い場所では、「コーヒーかす脱臭剤」にカビが生えるおそれがあります。ときどき様子を見て、定期的に新しいものに交換するようにしましょう。