まずはレギュラーコーヒーの保存方法からご紹介します。
レギュラーコーヒーは豆を炒って、挽いて粉にしたもので、すでに焙煎されているため風味が変化しやすいことが特徴です。コーヒーは焙煎から日数が経つとともに風味が失われていきます。
そこでレギュラーコーヒーを購入したら、適切な環境で保存して、風味を保つようにすることがおいしくいただくためのコツです。豆の状態のままのコーヒーよりも、保存方法・保存場所を工夫するようにしましょう。
コーヒー大事典
コーヒーのよくある質問「保存方法」について解説!
コーヒーは環境によって品質が低下しやすく、保存方法によって味が変わってしまうことがあります。品質の低下を招く原因は次の5つです。
- 水分
- 酸素
- 紫外線
- 温度
- コーヒーの状態
せっかく飲むのなら、よりおいしい状態で楽しみたいもの。そのため保存する場所・環境・温度などを考えて保存することが大切です。
開封後もおいしいコーヒーをいただけるように正しい保存方法を知って、コーヒーにとって最適な環境を見つけましょう。

レギュラーコーヒーの保存方法
Q
レギュラーコーヒーの保存方法を教えてください。
基本は「高温・多湿を避けて保存する」ことが大切です。開封後は袋の口を2~3回折り曲げるか、遮光性・密閉性のある容器に移しましょう。吸湿を避けられます。
常温・冷蔵・冷凍のいずれでも保存可能ですが、レギュラーコーヒーの賞味期限は環境により変わります。保存場所ごとの賞味期限は次のとおりです。
- 常温:2週間
- 冷蔵:約1ヶ月
- 冷凍:約1ヶ月
品質低下を抑えやすい冷蔵保存・冷凍保存がおすすめです。
ただし冷蔵保存・冷凍保存の場合は、庫内から出したときに室温との差により、袋の内側に水滴がつくことがあります。水滴は吸湿の原因となるため、常温に戻してから封を開けるようにしてください。そして使用した後は、すぐに密封して速やかに保管場所に戻しましょう。
インスタントコーヒーの保存方法
すぐに淹れられて手軽に飲めるのがインスタントコーヒーの魅力です。さらに水分が除去されているため長期にわたる保存にも耐えられます。
しかし正しく保存しなければ風味が落ちやすくなってしまう一面も。保存方法によっては湿気や水分を吸収して、インスタントコーヒーが固化してしまうこともあります。固化すると使いにくくなるうえに風味が落ちてしまいます。
手軽に飲めるものだけに、いつでもおいしい状態を保っておきたいのがインスタントコーヒーです。正しく保存できるようにポイントを知っておきましょう。
Q
インスタントコーヒーの保存方法を教えてください。
インスタントコーヒーは開封前・開封後にかかわらず、高温・多湿を避けて保管してください。開封後は密閉できる容器に保管して、使用後もきっちりと蓋をして保存しましょう。
開封後の賞味期限は1ヶ月です。1ヶ月を超えて保存したい場合は、密閉状態のまま冷蔵庫・冷凍庫で保管してください。風味をより長く保ちやすくなります。
ただし冷蔵庫・冷凍庫で保管した場合は、室温下に出したときに容器の内側に水滴がついたり、湿気を吸収してしまったりすることが。室温に戻した状態で封を開けるか、容器の内側についた水滴をよく拭き取ることが大切です。
冷蔵庫・冷凍庫に戻すときは、しっかりと密閉状態にすることも忘れないでください。
Q
インスタントコーヒーは冷蔵庫・冷凍庫に保管してよいですか。
冷蔵庫・冷凍庫に保管しても問題ありません。ただし1ヶ月以内に飲み切っていただくなら、常温保存のほうが使いやすいでしょう。
冷蔵庫・冷凍庫で保管すると、室温との温度差が生じます。出し入れすると温度差によって容器の内側に水滴がついて、吸湿が起こることがあるためです。
吸湿したインスタントコーヒーは固化してしまいます。
冷蔵庫・冷凍庫で保管する場合は、使用するときに室温に戻した後、封を開けるようにすれば水滴の発生を抑えられます。使い終わったらすぐに封をして庫内に戻しましょう。
Q
インスタントコーヒーを詰め替える際、瓶は洗剤を付けて洗っても良いですか。
保存用の瓶は洗剤で洗っても問題ありませんが、洗った後はよく乾燥させてください。瓶の中に水分が残っていると、インスタントコーヒーの吸湿・固化が起きてしまいます。乾いた布で水分を拭った後、内側が完全に乾いた状態での使用をおすすめします。
ただし水洗いするのは瓶だけにしてください。コーヒーボトルのキャップを水洗いすると、密封機能がある白いボール紙が変形して密閉できなくなるためです。
インスタントコーヒーの瓶はよく乾燥させれば洗剤で洗っても良いですが、キャップはかわいた布で拭くようにして、水にはつけないようにしてください。また瓶も汚れがひどくないようであれば、乾いた布で内側を拭き取るようにしたほうがコーヒーの吸湿・固化を避けられます。
Q
インスタントコーヒーは、どのように保存すればカフェインの結晶を防ぐことができますか。
インスタントコーヒーの結晶を完全に防ぐことはできませんが、高温・多湿の環境を避けることで発生を抑えることはできます。
コーヒーの表面に出る白いカビのようなものはカフェインの結晶であり、湿気と高温により発生するものです。
開封前・開封後にかかわらず、高温多湿を避けた環境で保存し、濡れたスプーンを使用してコーヒーを取ることはお避けください。袋の保存方法はこちら。
カフェインの結晶は密閉が保たれている未開封状態でも発生します。1ヶ月を目安として、できるだけ早く使い切りましょう。
Q
インスタントコーヒー詰め替え用を袋のまま保存する方法を教えてください。
袋の中の空気をできるだけ追出し、開けた封の部分を2回以上折りたたんでしっかりと閉じましょう。封はバンドやクリップでしっかりと閉じて、密閉状態に近づけることがポイントです。
1回折りたたむだけでは外気と接触してしまいます。必ず2回以上折りたたむようにすれば、ある程度吸湿を避けられるでしょう。保存方法は下記の写真をご覧ください。
ただしインスタントコーヒー開封後はやはり吸湿・固化が起こりやすいため、開封後1ヶ月以内に使い切ることをおすすめいたします。
Q
インスタントコーヒーの粉が固まってしまいます。防ぐにはどうしたらよいですか。
開封後に高温・多湿を避けて保管することがポイントです。
開封した後のインスタントコーヒーは湿気を吸うことで固まってしまいます。保存する際には湿気や水分を避けるため、使用するごとにしっかりと密封して保存してください。
密封状態で冷蔵庫・冷凍庫で保管すれば風味が保たれやすいですが、室温との差で瓶の内側に水滴がつき、吸湿が起きてしまうこともあります。
粉が固まらないようにするには、常温保存なら約1ヶ月で使い切ること、冷蔵・冷凍保存なら室温に戻してから封を開けることがより良い状態を保つコツです。
Q
カフェインが結晶になったものを飲んでも大丈夫ですか。
カフェインの結晶はコーヒーの成分のひとつです。害のあるものではありませんので、お飲みいただいても問題ありません。
ただしカフェインの結晶が生じると、風味が低下することがあります。とくに結晶が生じるとともに固化した場合です。お飲みになられても害はありませんが、本来の風味はお楽しみいただけないでしょう。
カフェインの結晶は、高温多湿の環境に保管した場合によく見られます。特にインスタントコーヒーは吸湿性が高く、どうしても少しずつ吸湿してしまうものです。
密閉して涼しいところに保管したうえで、開封後1ヶ月程度でお飲みいただくことをおすすめします。またコーヒーの瓶の中に濡れたスプーンを入れることはお控えください。
ポーションコーヒーの保存方法
コーヒーポーションも正しい保存方法で保管しなければ、品質が低下したり使いにくくなったりすることがあります。
水やお湯、ミルクを注ぐだけでコーヒーを飲めるようになる便利なポーション。軽量やドリップも必要なく、手軽にコーヒーを楽しめ、持ち運びにも便利なため愛用している方も多いでしょう。
しかしレギュラーコーヒーやインスタントコーヒーとは保存方法が違います。ポーションの正しい保存方法を知って、いつでもおいしいコーヒーを楽しんでください。
Q
ポーションは冷蔵庫や冷凍庫で保存しても良いでしょうか。
ポーションは常温で保存してください。
冷蔵庫や冷凍庫で保管すると、中身が凍って使いにくくなったり、成分が分離してしまったりすることがあります。
もし冷凍庫で保管するなら、凍らせてミルクに入れてお飲みいただく方法をご提案しております。ミルクに氷コーヒーを入れるだけなので手軽で、長時間置いておいても冷たいまま、かつ薄まらないのでずっとおいしいことが魅力です。
もしポーションを冷凍保存するなら、氷としてお楽しみいただくことをおすすめします。
【氷コーヒーの楽しみ方はこちらから!】
その他ガムシロップやクリーミングパウダーの保存方法
コーヒーをいただくときには、ガムシロップやクリームを使うこともあるでしょう。おいしいコーヒーをいただくなら、これらのアイテムの保存方法も知っておきたいものです。 使おうとしたときに品質が低下していたり、使えない状態になっていたりしたら、コーヒータイムの楽しみが損なわれてしまいます。 コーヒーをいただくときに使うアイテムの正しい保存方法も知っておきましょう。
Q
ガムシロップは冷蔵保存、常温保存どちらがよいですか。
ガムシロップは直射日光の当たらない場所で、常温保存してください。
冷蔵保存をすると、糖分が結晶になってしまうことがあります。シロップは砂糖を溶かして作っていますが、周囲の気温が低くなりすぎると、糖が再結晶化する恐れがあるためです。
また直射日光は褐色に変色する原因になるため、常温で暗い場所に保存するのが基本となります。
ただし人工甘味料を使用しているガムシロップであれば、成分が劣化しやすいため冷蔵保存が推奨されることもあります。商品パッケージに記載されている保存方法で保管しましょう。
Q
「マリーム®」クリーミングパウダーのスティックの保存方法を教えてください。
湿度が低く直射日光を避けられる涼しい場所に保管してください。常温保存をおすすめいたします。
「マリーム®」クリーミングパウダーは湿気や高温によって固化してしまうことがあります。袋の封をしっかりと閉じて密閉するか、密閉型の容器に入れて常温で保存しましょう。
冷蔵庫に入れると室温との差により、結露が発生して湿気ることがありますので冷蔵保存は控えてください。
賞味期限は製造後25ヶ月。スティックを開封した後はなるべく早くお使いください。
Q
「マリーム®」クリーミングパウダーを袋のまま保存する方法を教えてください。袋の空気を押し出して上部を2回以上折りたたみ、バンドやクリップでしっかりと閉じてください。 「マリーム®」クリーミングパウダーは湿気を帯びると固化してしまうため、湿気や水分を避けられる環境での保管をおすすめいたします。 バンドやクリップで封をしっかりと閉じるようにして、使った後はすぐに密閉するようにしましょう。冷蔵保存すると湿気ってしまいやすくなるため、常温で涼しいところに保管すると品質低下を防ぎやすくなります。
Q
「マリーム®」ポーションは袋開封後、いつまで使用できますか。「マリーム®」ポーションは状態が問題なければ、製造後139日まで使用できます。個装のカプセルが未開封であれば、賞味期限までおいしくお召し上がりいただけます。 しかし保存状態によっては内容液が凍結してしまったり、バターのように固まってしまったりすることがあるかもしれません。極端に温度が低い場所や、外袋を開封して風通しの良いところに保存した場合などです。 もし凍結してしまった場合は、元の状態に戻らずお使いいただけないこともあるでしょう。直射日光と高温下での保存を避け、常温で保管されることをおすすめします。
Q
「マリーム®」ポーションを冷蔵庫に保管していたら分離したのですがなぜですか。「マリーム®」液状クリーマーの原料である植物油脂は、10℃以下になると固化するためです。 液体の中に含まれる水分と油脂は、非常に低温になると分離します。そのため冷蔵庫の冷気吹き出し口の近くで保存すると、分離した状態になりやすいでしょう。 そのまま室温に置いたり振ったりすると元に戻ることもありますが、凍結してしまった場合は元に戻らないこともあります。基本的に10℃以上の常温で保存してください。