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AGF®で働く人たち

突然の臨時休校
コロナ禍で社員が直面した子育てと仕事の両立を振り返る

執筆:2022年5月

読了目安:約6分

味の素AGFには様々なライフスタイルで働く社員がいます。

新型コロナウイルス感染症の流行という大きな環境変化において、子育て中の社員はどのように家庭と仕事の両立を行ったのでしょうか。

今回は子育て中の社員3名に、コロナ禍のワークライフバランスについて語ってもらいました。

在宅勤務という選択肢を営業職として活かす

子どもの学習机を借りて、急にはじまった在宅勤務に対応する蔦さん

現在、小学校に通う二児の父である蔦さんは入社17年目で、名古屋支社で営業を務めています。コロナ禍の臨時休校に対応するため、在宅勤務を自分自身の働き方に取り入れたことによって、新たな気づきがあったようです。

蔦さん:

2020年2月末、新型コロナウイルス感染症への対策として全国一斉の臨時休校が要請され、娘の小学校も臨時休校との知らせが入りました。突然のことに驚き、妻の勤務シフトと私の仕事の予定を照らし合わせると、子どもだけで留守番をせざるを得ない日が何日もある状況でした。

すぐに上司に相談すると、支社内でも比較的早いタイミングで在宅勤務を了承してもらうことができ、とても助かりました。

ただ、休校措置は春休みに入るまで続くとのことだったため、年度替わりで忙しい3月を在宅勤務中心で迎えることになりました。業務に支障がないか心配していましたが、職場の人たちが理解・協力してくれたので感謝しています。

当社の在宅勤務制度は2016年からありましたが、営業という職種柄これまでなかなか制度を利用する機会がなかったので、在宅勤務を始めた当初は働き方も手探り状態でした。
普段ならば近くの席の同僚と立ち話などで意思疎通を図っていましたが、それがないことの弊害を感じて、定期的なオンラインミーティングを行うなど、業務やコミュニケーションの工夫を行い柔軟な働き方を実現しました。

集中できる環境のありがたさを実感

お菓子作りをしておうち時間を過ごす森下さん親子

2011年にキャリア採用で入社した人事部の森下さんは、2017年から2019年4月まで産休と育休を取得し、その後復職しました。2020年4月7日に発出された緊急事態宣言で子どもが通う保育園が休園となり、在宅勤務と育児を両立する難しさに直面したようです。

森下さん:

緊急事態宣言の翌週から、娘が通う保育園が休園になり、私も夫も在宅勤務となりました。
在宅勤務で通勤がなくなったため、体力的な負担は軽減されましたが、当時娘は2歳半だったので、一人で遊ばせるにはまだ早く、誰かが相手をしてあげる必要がありました。
そのため、夫が娘を公園で遊ばせてくれている間や娘のお昼寝時間が、私にとって貴重な集中タイム。これまで当たり前にあった「仕事に集中できる環境」のありがたさに気づきました。

時には、娘が朝起きてから「ママ、ママ」と離れないこともあり、その時は育児特別休暇を取得し、娘の対応を優先させていただくこともありました。
上司や同僚の皆さんが理解を示してくださり、仕事をシェアしていただくなど、大変助かりました。

これまでは夫の帰りが遅く、平日の夜に家族3人が揃うことは稀でしたが、今は皆が揃って夕食をとることができ、家族と過ごす時間が増えたことはコロナ禍のポジティブな影響かと思います。

制限ある環境下でも工夫して楽しむ

コロナ禍でも楽しめる工夫をしているという松田さんご家族

リテールビジネス部でパーソナルタイプのレギュラーコーヒーのマーケティングを担当する松田さんは、前職で培ったマーケティング知識を活かしたキャリアを考えながら、出産や子育てとの両立にも期待を寄せ、味の素AGFにキャリア採用で入社。2018年9月から2020年7月まで産休を取り、その後復職しました。

松田さん:

復職した2020年夏はコロナの影響により、それまでにも増して在宅勤務が進んでいました。朝一番のミーティングに参加したり、出張しないと会えなかった相手先とのリモート会議が実現できたり、今の働き方にポジティブな面も見出しています。

一方で、3歳になる子どもにとっては、外で動植物に触れ合ったり、電車やバスに乗ったりする機会が少なくなっていて、不自由な思いをさせていると感じていますが、夫も在宅勤務が多いので、夕食後は子どもと3人で遊んだり、休日は空いている時間帯を狙って公園に出かけたりして、できる限り楽しい時間を作るようにしています。

自分自身が妊娠や出産を経験したことで気づいたことがありました。妊娠中はカフェインレス飲料に癒やされていたのですが、味のバリエーションや販売しているお店が少ないことを身をもって感じ、商品が「売れる」だけでなく、困っている誰かのために「役立つ」ことをより一層意識させ、マーケッターとして多様なお客様のニーズにアプローチしたいと考えるきっかけになりました。

社員それぞれがいきいきと働くために

味の素AGFは、社員一人ひとりの多様性を認め、ココロとカラダの健康を支え、働きがいを実感できる環境を整え「従業員もお客様も幸せになれる会社」づくりに向けた取り組みを進めています。
そのためには、社員一人ひとりがビジョンを描き、そこに向かう意欲を表現していくことも重要な推進力であると考えています。

最後に3名それぞれが考えるワークライフバランスや今後のビジョンについて語ってもらいました。

蔦さん:

世間では「ワークライフバランス」といいますが、私はライフが先行する「ライフワークバランス」と考えて、このコロナ禍の在宅勤務を過ごしていました。
平時でも、すべての社員が自由に気兼ねなく在宅勤務という働き方を選択、取得でき、やりがい、生きがい、働きがいを実感できる職場環境が整うよう、私自身も積極的に関わっていきたいと考えています。

森下さん:

コロナ禍の困難な時期にあって、子育て中か否かに関わらず、働く一人ひとりにとって「ライフ」を考えるいい機会になっているのではと思います。
今後も柔軟にワークスタイルを選択できるような環境が整えばと願いつつ、人事に携わる者として、社員の皆さんの様々な状況に対応できるようにワークスタイルを柔軟に選べる環境や制度を提案していきたいと考えています。

松田さん:

味の素AGFには、目標設定を行う際の面談があり、その内容は細やかです。産休や育休を取得した先輩方がキャリアアップするのを見て、スキルで評価される、チャンスがある職場だと実感しています。
また、職場の同僚や上司も子育てしながら働くことに対して、優しく気遣ってくださり感謝しています。
今後は、仕事も家庭も両方を大切にしながら、女性のキャリア形成のロールモデルになれるように新たな分野にチャレンジしていきたいと思います。

  • 組織名や所属、肩書、業務内容、商品情報等を含むすべての記載内容は、各取材及び執筆時点のものです。

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