コーヒーは赤道を挟んだ南北回帰線の間、いわゆる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で主に生産されています。一口にコーヒーといっても、生産国や地域によって味わいや香りはさまざま。同じ品種であっても、土壌や気候、標高、栽培方法、精選方法の違いによって、その個性は大きく変わります。
ここからは、コーヒーの主要な生産国を「アメリカ大陸」「アフリカ」「アジア」の3つの地域に分けて、それぞれの特徴をご紹介します。
コーヒーは生産された国によって味わいが大きく変わります。代表的な生産国を知り、好みの一杯を見つけましょう。本記事では、世界の主要なコーヒー豆の生産国について、地域別にその特徴をご紹介します。
コーヒーは赤道を挟んだ南北回帰線の間、いわゆる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で主に生産されています。一口にコーヒーといっても、生産国や地域によって味わいや香りはさまざま。同じ品種であっても、土壌や気候、標高、栽培方法、精選方法の違いによって、その個性は大きく変わります。
ここからは、コーヒーの主要な生産国を「アメリカ大陸」「アフリカ」「アジア」の3つの地域に分けて、それぞれの特徴をご紹介します。
アメリカ大陸は、世界最大のコーヒー生産地域です。とくに中南米の国々では、標高が高く昼夜の寒暖差が大きい山岳地帯が広がっており、コーヒー栽培に適した環境が整っています。バランスのとれた味わいで、世界中で親しまれているコーヒーが多く生産されているのが特徴です。
コーヒー生産量で世界トップを誇るブラジル。世界で飲まれているコーヒーの約3分の1を占めるとされており、まさに最大の産地です。なかでもサントス港から出荷される「ブラジル・サントス」は、雑味が少なく香ばしい風味で知られています。
ブラジルは国土がとても広いことから、地域ごとにさまざまなコーヒーが育てられているのが特徴。基本はアラビカ種ですが、土地の違いにより味の印象が変わることもあります。一般的には「ブラジル」や、輸出港の名前から「サントス」と呼ばれることが多くなっています。
コロンビアはブラジルに次ぐ主要な生産国のひとつです。生産量は世界第3位。やわらかな酸味と豊かな香りが特徴で、全体の調和がとれていることで知られています。いわゆる「マイルドコーヒー」の代表格です。
赤道近くに位置しながら山が多い地形のため、コーヒー栽培に適した環境が整っています。また、近年は高品質なスペシャルティコーヒーの生産にも力を入れています。
味の特徴は、しっかりとした酸味とコクがありつつ、重すぎない点。飲みやすさと満足感を併せ持っています。
カリブ海に浮かぶジャマイカでも、高品質なコーヒーが生産されています。なかでも有名なのが、ブルーマウンテン山脈で育てられる「ブルーマウンテンコーヒー」です。
このコーヒーは、通常の麻袋ではなく木製の樽で出荷されるのが特徴。国が定めた特定エリアで栽培されたもののみが、ブルーマウンテンを名乗れます。
味わいは、香り・酸味・コクのバランスがとてもよく、クセが少なくて上品な味わい。軽やかで飲みやすいコーヒーに仕上がります。
アフリカは、コーヒーの発祥地と言われるエチオピアを擁する、コーヒーのルーツとも言える地域です。フルーティーな香りや明るい酸味が際立つコーヒーが多く、個性的な味わいで多くのファンを獲得しています。標高の高い高地で栽培されることが多く、芳醇な風味のコーヒーが生み出されています。
エチオピアは、コーヒーの発祥地として知られています。エチオピア産のコーヒーは、イエメン産とともに「モカ」と呼ばれることがあり、フルーツのような甘酸っぱい香りが特徴。「モカ」という名称は、かつてイエメンにあったモカ港から出荷されていたことに由来します。
もともとコーヒーの木が発見された国であり、現在でも野生のコーヒーが自生しているのも特徴。味わいはとても個性的です。
非水洗式ではフルーティーな甘い香りとやわらかな酸味が、水洗式になると、よりしっかりした酸味とコクが際立ち、重厚な風味になります。
ケニアのコーヒーは歴史が長くないものの、品質の高さで注目されています。人気も高く、現在ではヨーロッパで高値で取引されるほど。最近はカフェや専門店で見かける機会も増えました。アフリカの中でも主要な生産国といえます。
豆が大きく肉厚な点も特徴の一つです。味は力強い酸味と深いコクが印象的。上品な香りが広がり、抽出時の香りも楽しめます。特に香りを重視して選びたい人や、しっかりした味わいを求める人におすすめです。
タンザニアといえば、キリマンジャロ山を思い浮かべる人も多いでしょう。その山のふもとで育てられるのが「キリマンジャロコーヒー」です。
名前からも分かる通り、タンザニアを代表するコーヒー豆です。もともとは山の斜面で栽培された豆を指していましたが、現在は日本ではタンザニア産のアラビカ豆を「キリマンジャロ」と呼ぶことが一般的。
味の特徴は、はっきりとした酸味とコク、そして甘い香り。コーヒーの中でも酸味のあるものを選びたい人には特におすすめです。
アジアでは、ベトナムやインドネシアを中心に、世界有数のコーヒー生産が行われています。アラビカ種だけでなくロブスタ種の生産も盛んで、しっかりとした苦味と深いコクを持つコーヒーが多いのが特徴。インドや日本など、新たな生産国としても注目されている地域です。
ベトナムは世界第2位の生産量を誇る、規模の大きいコーヒー生産国です。近年はアラビカ種の生産にも力を入れていますが、主流はロブスタ種です。独特な香ばしさが特徴。酸味は控えめなため、どちらかというと苦味を重視してコーヒーを選びたい方にぴったりです。
もともとはフランスよりコーヒー栽培が持ち込まれ、そこから一気に広がりました。現地ではユニークな飲み方で楽しまれています。コンデンスミルクを入れたカップの上に専用フィルターをのせ、ゆっくり抽出するスタイルが一般的です。
インドネシアは世界第4位の生産量を持つ国で、個性的なコーヒーが多いことで知られています。たとえばスマトラ島の「マンデリン」は、強い苦味と濃厚なコク、なめらかな口当たりが特徴。一方、ジャワ島の「ジャワロブスタ」は、しっかりした苦味があり、ブレンド用としてもよく使われます。
ほかにもスラウェシ島の「トラジャ」など、評価の高い銘柄がそろっています。ジャコウネコの排泄物から採取されることで知られる「コピ・ルアック」も有名。希少性が高く、高級コーヒーとして知られています。
全体的に苦味と香ばしさがあり、深みのあるコーヒーが好きな方にぴったりです。
インドは近年注目を集めているコーヒー生産国。栽培の歴史自体は古く、イエメンから持ち込まれた苗木が始まりとされています。
主に育てられているのはアラビカ種ですが、ロブスタ種も栽培されています。味は軽やかな酸味と穏やかな風味が特徴。さらにスパイスを思わせる独特の香りがあるため、他の国とは少し違った個性的なコーヒーを選びたい方に向いています。ジンジャーやペッパーのようなスパイシーな香りは、クセになりやすい味わいです。
鹿児島県奄美群島の徳之島は、日本国内でコーヒーの生産ができる、数少ない地域の一つ。年間平均気温が21.9℃で、温暖多雨であることから、コーヒー木の栽培に適しています。
まだ流通に載るほどの収穫はありませんが、台風被害や土壌など、さまざまな課題を抱えながらも、美味しい国産のコーヒー豆の供給を目指し、日々奮闘しています。
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