執筆:2025年9月
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挑戦が称賛され、自然に応援される職場とはどんな風土でしょうか?
2021年に始まった「AGF®チャレンジアワード」は、そんな理想を実現するために誕生した活動です。社員一人ひとりの挑戦を支える組織風土を築いています。
一歩踏み出すことを称える文化へ
2021年にスタートした「AGF®チャレンジアワード」は、2025年6月に第5回目の開催を迎えました。この取り組みは、味の素AGF株式会社だけでなく、AGF鈴鹿株式会社やAGF関東株式会社を含むAGFグループ全体を対象とし、各部門から選出されたチャレンジを社内で共有・称賛する活動です。
未来をつくるチャレンジ風土醸成として、社員一人ひとりが通常の業務目標とは別に「チャレンジ目標」を掲げ、期末の結果評価にならないよう1年を通してその進捗を上長や組織/周囲で共有しながら取り組み、最後には「AGF®チャレンジアワードDay」にて各部門が選出したチャレンジを全社共有します。これまでに掲げられた4,000件を超えるチャレンジ目標から、累計約150件を超えるチャレンジが共有・称賛されました。
味の素AGFがチャレンジに込める意味は、「結果」ではなく「一歩踏み出すこと」。
「チャレンジ」や「目標」という言葉からは、「成果」や「結果」に目が向きがちですが、本取り組みで大切にしているのは、一人ひとりが自らの意思で挑戦しようと思える風土づくりです。
DX推進部 OE・スマートサービスグループ 森田さん
「会社として“みなさんにチャレンジする権利があります!AGF®はチャレンジを応援します!”と宣言しています。失敗してもいいから、トライ&ラーンでまずはやってみようと思えるチャレンジし続ける風土を醸成していきたいです」

社員の戸惑いを受け止めながら始まった「AGF®チャレンジアワード」
このような社員の取り組みを社内に共有する場としては、元々アワード表彰のような、成功事例を社内に共有し称賛する機会がありましたが、成功事例だけではさらなるチャレンジ風土醸成に繋がりませんでした。
DX推進部 畑田さん
「成果の大小ではなく、チャレンジの度合いやプロセスに光を当てたかった。そうはいっても、発表者には成功した話をしたいという気持ちもありますので、この『AGF®チャレンジアワード』が最初からうまくいったわけではありません」

「AGF®チャレンジアワード」を打ち出した最初の年、社員からは「何を目標にすればよいか分からない」「業務外のことに取り組む意味が見出せない」といった戸惑いの声も上がりました。業績目標とは別にチャレンジ目標を立てることに対して、社員も最初は探り探り。「一人でできる範囲で考える」といった傾向も見られました。
しかし、回を重ねるごとに風土が着実に変化している手応えをDX推進部のみなさんは感じているようです。
DX推進部 OE・スマートサービスグループ 里田さん
「私は2年ほど職場を離れていたのですが、その間にかなり風土が変わったことを実感しました。広い発想でチャレンジしても良いということが浸透し、前向きに取り組んでいる社員も増えてきたという印象があります」

DX推進部 OE・スマートサービスグループ 野口さん
「最初は『仕組みとしてあるからやりましょう』という雰囲気でしたが、継続することでチャレンジが当たり前になってきたと思います。通常業務にとらわれない多彩なチャレンジが出るようになりましたね」

継続することで見えてきた社員の変化
3年目の発表会でのこと、ある社員が「成果とは言えないかもしれないが、悩みながら取り組んだことで得られたものがある」と語った姿が印象的でした。社員の悩みや葛藤が可視化されたことにより共感が生まれ、真に失敗を恐れずに挑戦する姿勢が称賛される場となったのです。
また、キャリア入社の社員が入社間もないなかでプロジェクトを任され、他部署との連携を通じて成果につなげた事例などもありました。こうした部門を横断したチャレンジは年々増加しており、「AGF®チャレンジアワード」が社内の共創のきっかけにもなっています。
直近の「AGF®チャレンジアワードDAY」では、ワクワクした表情で発表する社員がいたり、発表の最後に全社員に向けて次のチャレンジを宣言する社員がいたりと、この取り組みによって社員の自信や意欲が引き出されていると印象づける場面も多く見られました。
チャレンジが未来のAGF®を作っていく
「AGF®チャレンジアワード」は、社員の主体性を引き出す取り組みであり、また企業価値の向上へとつながっていくことが期待されています。
畑田さん
「社員が主体性を持って目標を立て、自分の考え方で進められるように支援することを大事にしています。社員が試行錯誤しながら日々を過ごす中で、通常の業務目標との相乗効果が生まれ、両方の達成度が高まる傾向も見られています」
また、チャレンジを応援する文化が浸透していることも「AGF®チャレンジアワード」がもたらした良い効果だと森田さんは言います。
森田さん
「頑張っている人にスポットライトが当たり、報われる会社にしていきたいと願っています。社内の誰かが応援メッセージを送ってくれる、そういうことが発表者にとっては大きなギフトになっているといった声をいただいています。仲間や上司からの称賛や労いの言葉が、新たなチャレンジへのモチベーションにつながると信じています」
味の素AGFが目指す組織風土の一つである「チャレンジし続ける逞しい集団」を実現するために、「AGF®チャレンジアワード」は、社員一人ひとりの挑戦と成長を促し、称え合う文化の醸成に貢献してきました。チャレンジに光をあて一人ひとりが主体性をもって挑戦し続けていくことは、未来のAGF®を作り上げる原動力であり続けていくことでしょう。
- 組織名や所属、肩書、業務内容、商品情報等を含むすべての記載内容は、各取材及び執筆時点のものです。
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