執筆:2024年3月
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プラスチック削減による環境負荷低減や経済性、また好きな飲み物をどこでも持ち運びができるといった理由から愛用者が増加するマイボトル。最近はおしゃれなボトルも増えており、若い世代にもすっかりマイボトルの習慣が浸透しています。味の素AGF株式会社(以下、味の素AGF)が2024年3月1日に市場に送り出したマイボトル専用パウダードリンクの《「ブレンディ®」マイボトルスティック》シリーズの開発担当者2名に、商品開発の経緯と新商品への思いと期待についてお話を聞きました。
1本のスティックでマイボトルユーザーのお悩み解決!
味の素AGFは手軽に作れ、環境にやさしく、前向きな気持ちになれる「エコ&スマートライフ」(本製品を通じて味の素AGFが推奨するライフスタイル)を応援する商品の開発を進めています。《「ブレンディ®」マイボトルスティック》シリーズも一つ。その名の通り、マイボトルドリンクに求められる「簡便」「バラエティ」「環境」「経済性」などのニーズを満たしたスティック商品です。自身も年季の入ったマイボトル愛用者というコンシューマービジネス部増田さんに商品開発の経緯をうかがいました。
増田さん:
レジ袋の有料化を契機にエコバッグが当たり前になったように、近年はマイボトルを持ち歩いている人もよく見かけます。では今、いったいどれくらいの人がマイボトルを利用しているのでしょう?そんな疑問から昨年秋に当社独自の調査を実施しました。その結果を見ると、家庭内のマイボトル保有率は約70%で、保有総本数は約1.1億本とほぼ日本の人口と同じでした。また、保有している人の約57%は1年以内に使用しており、その中の70%は週4日以上使っていました。マイボトルは一過性のブームというより、すでに私たちの生活に定着しつつあることを実感しました。
そのマイボトルの中身ですが、緑茶、麦茶、ルイボスティーなど「お茶」系が67%を占め、多くはティーバッグを使って自宅で作っているということも分かりました。その際にかかる手間と時間、またマイボトルにちょうど良い濃度の調節が難しいことがマイボトルユーザーの悩みで、「日々の気分に応じてもっとさまざまなドリンクを試してみたい」という声も聞かれました。
今回のシリーズは、そうしたマイボトルユーザーの潜在的なニーズを満足させるべく、多彩なフレーバーラインナップとともに満を持して発売した新商品です。
環境や健康に関心の高い方をはじめ、多くの方にマイボトルライフを充実させていただきたいと考えています。私自身もマイボトルユーザーの一人として、それが当たり前の社会になったらいいな、そういう社会にしていきたいなと思っています。それが私の商品開発へのモチベーションです。
「Relax」「Reset」「Refresh」……気分で選べる6フレーバー
《「ブレンディ®」マイボトルスティック》シリーズ開発に携わったコンシューマービジネス部三本さんも10年以上前からのマイボトルユーザーです。
三本さん:
「マイボトルスティック」のフレーバーは、ルイボスティーにピーチやマスカットのフレーバーを加えるなど、より風味や香りを強調した点が特色です。これは多くの方がマイボトルで飲むドリンクに対して「気分転換」要素を求めていることが調査で明らかになったからです。
パッケージをよく見ていただくと各商品にそれぞれ「Relax」「Reset」「Refresh」の文字が記載されています。これは、味の素AGFがドリンク商品を通じて提唱する3R:「Relax(くつろぎ)」「Reset(心の整え)」「Refresh(気分一新)」のことで、6フレーバーをその日の気分に合わせてチョイスしていただきたいという想いが込められています。
また、パウダーは水やお湯を注いでボトルを5秒ほど振るだけでサッと作れ、簡単に香り高く美味しいドリンクが完成します。これまで培ってきた味の素AGFの独自技術を生かしての「溶けやすさ」にもご注目いただきたいです。
私自身、日頃からさまざまなドリンクを入れたマイボトルを持ち歩いており、茶葉やティーバッグでマイボトルドリンクを飲んで気分転換をしています。それはもちろん自分の楽しみであるとともに、多彩なドリンクがある中で「やっぱり味の素AGFのスティックは良いよね!」と言っていただけるように商品開発にも活かしています。
「これまでのコーヒーのメインユーザーより若い層へのアプローチを考えている」と話す増田さん。「今後もパウダードリンクの可能性を広げていきたい」と意気込む三本さん。「エコ&スマートライフが当たり前の世の中」に向けた味の素AGFのチャレンジはまだまだ続きます。
- 組織名や所属、肩書、業務内容、商品情報等を含むすべての記載内容は、各取材及び執筆時点のものです。
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